四季の釣り方(応用編)
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          冬の釣り <アマダイの釣り方>
ポイント:暖流の影響を受ける外洋 水深30m〜150mの泥底。特に近くにシモリが
あったり、かけ上がりになったりしているところが良い。
釣期 :年中釣れるが特に真冬と真夏が良い。春に一時アタリが遠のく。
餌 :@オキアミA青イソメ 他イカやサバの切り身、マムシ
※「アマダイに小餌」といわれている。オキアミならMサイズの1匹がけで充分。
食べ方 :@小中型は一夜干しA大型は白味噌漬け 他塩焼き、昆布ジメ、酒蒸し、
仕掛け :根掛かりの多いポイントでは多めに用意する。根掛かり無くとも外道を釣り
上げると仕掛けがねじれハリスがすぐに痛んでくる。エダスを親子サルカンに
するとねじれが減る。ガン玉を打つのは2本の針の棚を変えるため。下針に
外道、上針にアマダイと言う事も多い。
                 <釣り方>
キス釣りのように置き竿で底を引きずっ ても釣れるが、底を切って釣る方があた りは多い。またトラギス、ヒメなどの外 道を多少避けられる。そのためテンビン は大きくしないとハリスが絡みやすくな る。基本的には手持ちで、ハリス分引き 上げては降ろすを繰り返している。大物 ほどアタリは小さい。途中まで引き上げ て軽かったらもう一度降ろしてもう1本 に食わせる事もある。とにかく餌取りが 多いのでアタリを見逃さず、手返しを多 くする。コマセの必要はないが、マダイ と両狙いする時はMサイズのプラカゴで ガン玉を外しハリスを長くして置き竿に して狙う。







注: 文字用の領域がありません!
※最近は、あまりやらなくなっている。確実性がないことと、メダイ他深海魚の登場によって、一番の料理法である 味噌漬けの王座を明け渡したためである。よく釣る人は、5本針でしもり玉を着け、少し仕掛けを浮かして置き竿
で釣っている。
   春の釣り  <メバルの釣り方>
ポイント:シモリが点在する砂地ゴロタ底(岩礁が続くところはあまりよくない)
釣期 :11月〜7月(夜釣りなら年中)12月頃が盛期だが他に釣り物が多くヒラメ釣りが一段落した2月頃から狙う。日本海
      は6、7月が盛期。
餌 :@イカナゴAアミエビBシラサエビ(小粒の物を使用)定番はシラサエビだが、水温の低下で食いが悪い時はアミエ
      ビを撒き餌刺し餌にすると効果は抜群。3月中旬から明石の釣具店で生きイカナゴが売られるようになる。イカナゴ
      は絶対丸い入れ物に入れる。丸だとぐるぐる回って泳ぐので長持ちする。
食べ方 :@大型は刺し身A中型は煮付けB小型はから揚げ(2度揚げする)
仕掛け :メジロ・ヒラメの太仕掛けの後急にハリス1号を扱う落差はボート釣りならでは。針数も3本、1番上はワームバケ
     (擬似餌)にし、餌は2本に付けてやることが多い。ハリは小さい方が良いとされるが、バラシ(特に追い食いの時)が
      多いので8号が標準。 加太は金色のハリが良いとされるが?底ぎりぎりを狙うなら、捨て糸を短くする。
                         <釣り方>
 食いが悪い時は底を丹念に探る。誘 いは禁物で底を取り直してじっと待っている時にアタリが多い。食いが立っている時は棚を幅広く探りアタ リがあっても合わさずゆっくり巻き ながら追い食いするのを待つ。アタ リがあっても針掛かりしない場合は竿が固い可能性がある。乗合船では磯竿を使っているぐらいだからなるべく柔らかいのを 使う。メバルはだらだら流していても釣れない。ピンポイントで同じ所を何度もながす。アタリが止ったら魚探でいい反応はな いか探していく。前にいい思いをしたからといって次もいいとは限らない。いいところを見つけるとダブル、トリプルで掛かってく る。この宝捜し的なところがこの釣りの魅力だ。
※今でもたまには餌釣りをするが、今の流行りは市販のメバルサビキ。針は小さく、仕掛けの全長が長い方が良い 。冬の寒い時にイチイチ餌を着ける面倒は、このサビキ釣りを知ってしまうとかなり億劫になる。更に昔は苦労して2 桁に乗せたのが、サビキ釣りだと、鈴なりでわずか2投で30cm級が手に入る。鯛と地合が合い、釣趣の良い鯛の 方に行くので最近メバルはあまりやらない。魚探・エンジンをOFF、シーアンカーで釣るとよく釣れるが…
          夏の釣り  <アコウ釣り>
ポイント:水深15m〜100mぐらいの外洋に面した岩礁帯、根周りの砂地。日本海に多い。
釣期:5月〜1月初旬(産卵は9月ぐらい)スーパーなどで売ってる死んだ小魚でもつれるが、醍醐味は、ノマセ釣り 。場所にもよるが、6月末から活餌用のアジが釣れるようになる。この頃が盛期となる。産卵期に一時食いが悪くな る事があるが、秋が深まってくるとまた荒食いする。
餌:豆アジ(活餌)・シラサエビ・キビナゴや冷凍のイカナゴ
食べ方:薄造りが一番。小さ目のものは煮付け。アラ炊き、鍋もうまい。
仕掛け・タックル:竿は固めが良い。しっかりアワセを入れないとすっぽ抜けする。手持ち竿は、柔らか目のジギング ロッド等短めの竿が持ち重みしない。仕掛けは、捨て糸がハリスより長くする。ハリスは、4号あれば充分。イカのア タリがある時は、トリプルフックを背がけする。
             <釣り方>
*アコウは、一度ポイントを見つけたら、意外と簡単!毎年、同じ場所、同じ釣り方で釣れる。
@岩礁帯を胴突き仕掛けで狙う。広い根を狙う場合、魚探でベイトの反応がある所、過去に釣れた事があるポイン トがやはり確率が高い。底を取ったら即、1m程仕掛けを上げる。アコウは、底にすんでいるが結構上まで餌を食っ てくる。2本針にして上針に食ってくるケースが多い。
A小さい根周りを狙う場合、長めの竿で置き竿で狙えるので楽。釣れなければ移動し、次の根を狙っていく。しかし 、この方法では、ガシラばかりとなることも多い。アコウは、ガシラと違って時合が来ないと口を使わない事が多いか らだ。実績のあるポイントで粘るのが一番!
Bそれでもアタリが無かったら、居そうな根周りのポイントでキスやアマダイを狙いながら、アコウが回遊するのを狙 って釣る。釣れなくても土産が出来て一石二鳥。
<アオハタの釣り方>
アコウと遜色無い美味しさ。生命力が強いので生きたまま持ち帰りやすい。アコウと違いどこに現れるか分からない 。釣れるかどうか計算が立たないので最近やらなくなったが、ポイントを知らない人にとっては、ピンポイントでない ので釣りやすいかも?五目釣り感覚で釣ればレンコダイやアマダイなどが混じって大釣りする事もある。かけ上がり 、ゴロタ底でよく釣れる。スズメダイなど大きい餌でもよく釣れる。
************豆アジの確保術*************
夏のノマセは、天敵のサバフグがいないので釣りやすい。餌さえ確保できれば、確実!
しかし、その餌が問題!うまく釣れない事が多い。ここでは、私がやっている豆アジ確保術を紹介しよう。
@外灯の下で夜釣る。
眠たいが、確実にゲットできる方法。アジの姿は見えてもなかなか針掛かりしない。サビキ1号!がいい。が、無 ければせめて3号まで。底まで落とし、しゃくったら竿は基本的に撒き餌を出す時以外は、動かさない。私は、2本 竿にして置き竿でやっている。サビキを連結すると明らかに食いがよくなるが、そこまでしないと釣れないようでは 、徹夜覚悟となる。8月までは、2〜3時間かかることも多いので早めに現地に着く。
A朝釣る。
ポイントは人に聞くのが一番!わからなければ自分で探す事になるが、1日うろうろするはめになることもある。水 深が6m〜15mぐらいのポイントで釣れる事が多い。豆アジの棚は5mぐらいになることが多いので魚探で反応 を見ながら釣りをする。朝一番しか釣れない事も多いから、早起きする事。
B沖の漁礁で釣る
漁港の沖にはアジが釣れる漁礁があるはず。ショットガン釣法が有効。中アジが中心だが浅場で釣れない早期は こんな所で獲るしかない。
 * これでもだめなら、ゴカイでピンギス、チャリコを釣るか、スーパーに売ってる、キビナゴや豆アジパックで釣る。少 々面白味に欠くが死んだ餌でも結構釣れる。
※現在も、釣り方は昔と変わらないが、釣れすぎるので、ヒラメがノマセのメインになり、アコウは日 本海のお土産魚となっている。が、近年、釣り荒れ気味で、一定数釣れば、打ち止めすることにし ている。
       夏・秋の釣り  <大アジ釣り>
ポイント:砂底のかけ上がりで、速潮がぶつかる所。
釣期:5月初め〜12月まで。梅雨のころがピーク、味もよい。
餌:サビキ(撒き餌無し・一番下にだけ餌を付けるのもよくやる手)・アオイソメ・オキアミ
*食いがいい時はサビキで充分。アオイソメで釣ると、キス・ガシラ・タイが混じる。
食べ方:タタキ・手こね寿司・一夜干し・南蛮漬け(詳細は釣り人料理基本編に!)
              <仕掛け>
サビキ:6本バリ10〜12号白系・ハリス2〜3号・長さ12〜20cm
餌釣りの胴突き:チヌ4号かアジ12号×3 ハリス3号50cm(1〜1.5m間隔) 幹糸は、5〜6号
               <釣り方>
 まず、アジは潮を読む事!泉南沖は、実際の干満より3時間ほど遅れて潮が入れ替わるのでそれを頭に入れておく こと。時間帯は関係ないので、潮が合えば朝ゆっくり出ても間に合うので楽だ。大潮が流れるとは限らないので、その 日の潮位差をしっかり調べて出かけること。サビキが基本だが潮が緩く五目釣りをしたいときや、冬の一時期は胴突 き釣りをする。
 ポイントは潮が当たるかけ上がり。潮が逆に流れたらポイントも替わる。これは、タイでもメジロでも同じ事。潮がぶ つかる所へポイント移動する。アジが釣れるポイントでは、必ずプレジャーボートがいて潮に流されては潮上へ戻って いるのですぐに分かる。
 流し釣りで、道糸が垂直に降りるように操船しながら釣りをする事になる。棚は、底が多いようだが魚探の反応を見 て上に反応があるようならゆっくり誘い上げる。誘いは仕掛けにもよるが、ゆっくり誘い上げるか、置き竿で船の揺れ に任せるかのどちらか。手持ちで、何も誘わないのは最悪!
 引きは本当に凄く、初めて釣った人は、必ずその引きとアジの大きさに感動する。が、口が柔らかいので、胴調子の 竿で慎重に釣らないとバラシの連続になる。取り込みはタモを使う。ダブルでかかった時は、上の魚をすくった後、幹 糸を手繰り下のもすくう。
 生簀でも活かせるが、夏場は大量に入れると死んでいくので、早めに処理すること。潮待ちのとき、血抜き&氷ジメ して内臓を抜き、ジブロックに入れて保管するのが最良!
※今でも釣り方はあまり変わらないが、ポイントは年々変化しているので、先週釣れたのになあ、 去年良かったのになあと株を守ってはダメ!。泉南のアジは何となく根に着いているのではなく、 絶えずベイトなどの餌を求めて移動している。最近は、アミエビが大量に沸くことが多くそれが一 番の餌になっているようだ。アミエビの湧く条件とは…@急流であるA泥場であるB近くに深場が ある アジ釣りの上手い下手は、どれだけ、ポイントの引き出しを持っているかにかかっているだ ろう。
         夏・秋の釣り    <ボートジギング>
 ボートにタックルとジグを積んでおくだけで、手軽にできるのがジギングのいいところ。ショートロッドで青物や大鯛 とやり取りするのは気分も最高!クルーザー艇のような大きいボートでも糸を立てなくても釣れるので、近年ファン が急増し、ポイントはプレジャーボートでひしめき合う情況になっている。それにつれ、魚もスレ以前ほど釣れなくな っているので、私は近年ノマセやサビキノマセをメインにしている。一応簡単に説明すると早期は鰯ベイトを意識し てなるべく小さいセンターバランスのヒラジグでワンピッチのスロージギング。秋はアジを意識し、少し大きめのジグ でジャカジャカ巻き、冬は太刀魚を意識してロングジグでスロージギングが基本かな?(泉南)日本海は棚が深いの で大型ジグでジャカジャカ巻きとワンピッチを併用した丹後ジャーク。
 注: 文字用の領域がありません!
        秋の釣り   <ハマチ・メジロのノマセ釣り>
 例年6月鰯を追いかけて大き目のハマチが大鯛とともに入ってくる。この時期は鰯のサビキノマセがメイン。サ ビキノマセとは、サビキに食わした魚をそのまま沈めてフィッシュイーターの魚を狙うこと。上で反応が現れても、 焦らず基本は底でじっと待つ?最近、全国的にジギングに変わって釣りの主流となっているように感じる。一番 肝心なことは仕掛け!この差が釣果の差となることがある。針・ハリス共サイズが小さい方がベイトの掛かりは 良いが、ばらし易くなるので、ターゲットがギリギリ獲れるサイズを選択する必要がある。鰯ノマセは針小さめ、ア ジノマセは大き目。鰯が沸いている場合、アジは全く見向きもされない。針先が下向きのほうがスレ掛りしやす い。裏技は、死んだ鰯をつけておくことかな?
 9月ごろメジロが回遊し、アジのノマセやジギングで釣れる。一時食いは落ちるが11月頃復活。しかし、脂は 落ちて不味くなる。ポイントは、水道沿いの潮が当たる根を回遊している。潮の流れや時期によってポイントは 変わる。ハマチは、けっこう上の層でも食うがメジロは底。基本的には流し釣りで狙う。11月頃はノマセで大ヒラ メやスズキ、鰆、イカなどの嬉しい外道の楽しみがある。 
<ノマセW>
<ノマセの基本形>
**********************<アオリイカのエギング>***********************
 アオリイカには色々な釣法があるが、エギングはヒットすれば確実に取り込めるので、一番数が釣れる方法だと思 う。また、潮が緩んだ時、夜明け前など、ノマセ釣りの片手間に狙えるのがありがたい。

                 <釣期> 
 9月後半から12月が数釣りのシーズン。5,6月が大物狙いが、一般的に言われることだがアオリイカは水温に敏感 なのか場所によって釣期が違い、ミニボート釣りの機動性を生かせば年中狙える。ちなみに泉南は9月末から11月 末と、6月から7月いっぱいまで。12,1月は中紀南紀で2〜4月は紀東でも狙える。
                 <ポイント> 
 まずは、小鯵の寄り場所。また、アコウやハマチのノマセポイントなどもポイントになる。
 水深は5〜40m。底質はゴロタや砂で近くに藻場や根があるポイント。
                 <エギの選択> 
早期は2.5寸、盛期は3〜4寸春・夏は3.5〜4寸。色はピンク、オレンジを基本に昼間は茶色や緑もたまに使う。中錘 を使う場合、キャスティングのずる引きの場合は、安いのでも食いに影響がないが、キャスティングの場合、高級品 でないと釣れない。食いが落ちた場合、色だけではなくsizeを変えるのも有効な手段となる。根掛りも多く、お気に入り のエギは数個用意しないと、当たりエギを失った瞬間アタリがなくなったという苦い経験を何度も経験した。

<釣り方>
・キャスティング…アオリは底であたることが多いので、きっちり底取りをするというのが一番大切なことだ。ボートを アンカーで固定している場合、まず、アンカーはポイントの潮上に掛ける。自船に向かってくるような流れでは、しゃく りにくい。エギの沈下スピードは4秒で1mが目安で、底着したら、二回しゃくる。しゃくった後少し巻くと、エギは、カー ブを描きながら前に沈んでいくので、イカが乗りやすい。流し釣りの場合、潮下に投げる。エギの沈下スピードは5秒 で1mが目安で、しゃくった後は巻かないで、7、8秒は待ってまたしゃくる。

・野毛屋長竿釣法…中錘(8号程度)をつけて2,3mほどハリスをとり、10秒に1回ぐらいしゃくる。タックルは、長め の専用ロッドを使う。この釣りは、潮の速い深いポイントで無いと通じない。

・ショート仕掛け(ダウンショット)…ハリス5p幹糸をチワワにして取り付ける。着底前10mぐらいからエギの沈下スピ ードと同じぐらいで落ちていくように糸を沈めていく方法。南紀あたりの釣り船で行われている方法。エギを失いにくく 根の荒いポイント向き。

・スパイラル釣法…キャスティングの応用で投げないで手元に仕掛けを落とし、糸ふけで渦巻きを作って、着底を知 る。仕掛けの沈下は渦の中心の動きで、ボートの流れは渦の外側で見ることができる。着底したらしゃくって、また着 底させる。エギは少し重めだが、ティップランほど重くはしない。
・ティップラン…専用のエギかNリグ(アイに錘を着ける)。重さは35gぐらい。着底して5回ぐらいワンピッチのしゃくり 。そのあと大きくしゃくって竿先を曲げてアタリを待つ。アタリは糸ふけが出るような繊細なもの。10秒おきにこれを繰 り返す。ボートが潮や風で流れないとエギの姿勢が保てず釣りにならないが、この場合は、スパイラルに切り替える。
                        完全フカセ
 昔は、夢のような話だった、ブリ・ヒラマサが簡単にGETできる釣法。糸が出る瞬間は、感 動的。大人数の乗合船ではできない、職漁師もしない。仕立船とマイボートだけに許された 釣りなのである。日本海が本場だが南紀や紀東でもできる。
                      <タックル>
 完全フカセとは、道糸にハリスをくくりつけただけの仕掛けで、潮に乗せて撒き餌の帯に 漂わせて食わす方法。タックルは道糸が抵抗無く出て行くものでなければならない。まず、 竿は外ガイド。昔は長めの磯竿を使っていたが、最近は取り回しの良い3mのロッドか、ジ ギングロッドを使う。リールは、最低でも6号の道糸が200mは巻ける大きさが必要。問題は 、電動リールか手巻き両軸リールか?潮が速いポイントは、100m、200mと流していくので 電動の方が良い。一方、潮の遅いポイントは、糸が出て行くときの抵抗が大きい電動では 不利になるのでカウンター付きの手巻きリールが良い。(私は、抵抗を更に少なくするため 、レベルワインダーを外してある。)
 問題は、道糸をPEにするか、ナイロンにするか?ナイロンの比重は1.0?で、ほぼ塩水に サスペンドする感じ。フロロカーボンは沈み気味。オキアミの比重はナイロンとフロロの間 ぐらい。針の重みを入れると、そのままならナイロンでもオキアミより沈んでいくが、リール の抵抗の分浮き上がる。だから、電動リールは抵抗が大きいので、フロロに限る。抵抗の 少ない手巻きの石鯛用などを使うならナイロンでも可。今までの私の実績では、ヒラマサは ナイロンに分があり、鯛はフロロに分がある。ナイロンは風等の影響で表層の潮の流れが 悪いと糸が出にくい。以上のことを考えどちらかを選択する。フロロを使う人が圧倒的に多 いが私は両方持っていって使い分けている。
 仕掛けは、道糸とハリス、エダス、針などの結束のところを編みつけして強化したほうが よい。ハリスを3mと短くしているのは、竿を立てて取り込むため。もし、沈みが悪いときは、 道糸にスナップサルカンを付けると結束の結び目で止まる。また、電動リールは抵抗が大 きいのでパラシュートウキを道糸側につけておくと、手で糸を出さなくても自然に流れるよう になる。2本針が基本だが、ヒラマサだけを狙う場合、根に持ち込まれても良いように一本 針にする場合がある。これだと、短い竿でも取り込みやすいし、手返しも良い。逆に鯛狙い は、棚が変えられるように、3,4本針にする。餌取りにも強いしWもある。(針やハリスの号 数を小さめにする。針ヒラマサ10号 ハリス5号)
                       <釣り方>
 まず、ポイントにアンカーを掛ける。アンカーは反応があった水深の2〜3倍潮上に掛ける 。実際の流れは、アンカーを入れてみないと分からない。ボートの位置が落ち着いたら、オ キアミを撒いて流れを見る。納得のいくまでアンカーを何度も入れなおす慎重さが必要だ。 バックギアに入れ直角に曲がりながら外していくとペラでロープを切ることはない。バッチリ 決まったら、まずは、餌を撒く。餌の撒き方は、手でやる方法と網袋にいれて自動的に撒く 方法がある。網袋を使う方法はボートを汚さず、手返し中も撒いてくれる利点もあるが、少 々出すぎる傾向にある。大型クーラーにオキアミを入れ凍らせておくこと。網袋を2、3重に して出る量を調節することもできる。手撒きは状況によって餌の撒き方を調節できる利点 がある。魚が美味しそうに感じるよう適当に餌を散らして撒くと、やはりアタリが出やすい。 潮が速いと撒く量は多くなるが、平均1ブロック2時間ぐらいの割で撒き餌をしている。
 仕掛けの流し方だが、最初の20mぐらいは手で糸を出してやると後は潮に乗って自動的 に糸が出て行く。偏光レンズなどで仕掛けの沈み方を時折見て、撒き餌より沈みすぎてい たら水中ウキを付ける。浮いていたらスナップサルカンを付ける。水中ウキの代わり買い 物袋で作ったリボンを結んでも同様の効果がある。むしろこちらのほうが手っ取り早いしリ ボンの大きさを変えることで微調整ができるので便利。
 アタリは、糸がビュ〜ンと出るのですぐ分かる。大アワセは禁物だが、アワセを入れない とすっぽぬけを起こすこともある。ヒラマサが来ると強烈な引きだが、糸を出すと根に突っ 込まれ根ずれでアウト。絶対糸を出さない。糸が水深より出ているならば、あわてて巻いた 方が良い。こちらに向かってくる奴も居る。このパターンはよくアンカーに回られるのでたち が悪い。取り込み寸前にもうひと暴れするし、とにかく一瞬の油断もできない。
 このヒラマサ、引きも強くて楽しいが、味は、年中程よい脂が乗って明らかにブリ一家と は格が違う。鯛やメジロは他の釣り方でも釣れるが、ヒラマサはそうはお目にかかれない。 完全フカセの一番のターゲットなのだ。ヒラマサは、撒き餌の上側を回遊していることが多 い。前述のようにナイロンが有利となるわけだが、フロロでも水中ウキを付けるなどして仕 掛けを浮かし気味にすれば、同様の効果がある。
 一番の苦労は、仕掛けが撒き餌の帯に入っているか推理すること。調べる方法はなく、 ただ、釣れて初めて正解だったことが分かるのである。餌が全く盗られない場合は浮き過 ぎの可能性がある。餌が盗られる場合、浮かし気味にするのも手だが、相手がウマヅラの 場合、垂直移動でボートの近くまで餌を盗りに来る。しかし、根気強く手返しをすると、ヒラ マサが回遊してくると餌取りが居なくなるのでその時がチャンスとなる。が、そのままで終わ ることも多い。相手は回遊魚だし、完全フカセは潮の向きや強さにも左右されるので、ボウ ズ覚悟。近くでノマセなどでリレー釣りができるよう準備しておくと良い。
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